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「獣」達の時代とその終焉

キリスト教聖書解釈学では、聖書の解釈は、基本聖書内の記述からするという原則を踏まえて解釈された「獣」は国家を表しており、その解釈の基礎になっているのがダニエル書7章4~7に登場する「獣」である。その上で、『「獣」達の時代』とは、聖書全般に出てくる「獣」という記述が伝える...

韓鶴子パラドックス後編God Save The King


何故か分からないが、矢面に立ってしまった家庭連合と不条理


神様は王様の祈りを聞かれた

2022年9月8日滞在先の英北部スコットランドのバルモラル城で崩御された。在位70年96歳だった。時代が”女王”から”王”へ移行したことを象徴的に見せてくれているようだ。また、どうやら中国で内戦が起こっているようだ


冒頭今日のテーマから少しそれるが、家庭連合関連の報道を見ていて感じることは、お父様は本当に大きな基盤を創られたのだなあということだ

家庭連合はこの基盤を文亨進二大王と文國進監査院長から奪って以来10年、世界で何が起こって来たのかを理解しているのだろうか。

更に、露わになった巨大なサタンの発悪ディープステートと、家庭連合は何故戦ってこなかったのだろうかと強く感じたりもする。

しかし、何と皮肉なことにあなた達が戦わないので、あなた達自身が主戦場に引きずり出され、土俵に上げられてしまっている。

あんなに大好きだったディープステート的所業を、有り余る資産を食いつぶしながら盛大に目立つように行ってきたのに、結局仲間には入れてもらえずスケープゴートにされてしまっている。

ヨハネの黙示録 18章4節を見れば、神様は早く避難するように言われている。又、ヨハネの黙示録 18章7節を見れば、『わたしは女王の位についている者であって、やもめではないのだから、悲しみを知らない』と、この女性は言っている。彼女には主体が欠落している

『女王の位』には主体がいない『やもめではないのだから』にも主体がいない。因みにやもめの意味は、配偶者を失って独身でいる者だ。神様は、心の中でこのように言っている女に、『同じほどの苦しみと悲しみとを味わわせてやれ』と言われている。

当ブログを見ている方で、まだ家庭連合に所属している人は早く逃げたほうが良い。預言は必ず成就する。

ヨハネの黙示録 18章4節~7節

4、わたしはまた、もうひとつの声が天から出るのを聞いた、「わたしの民よ。彼女から離れ去って、その罪にあずからないようにし、その災害に巻き込まれないようにせよ。

5、彼女の罪は積り積って天に達しており、神はその不義の行こないを覚えておられる。

6、彼女がしたとおりに彼女にし返かえし、そのしわざに応じて二倍に報復し、彼女が混て入いれた杯の中に、その倍の量を、入れてやれ。

7、彼女が自ら高ぶり、ぜいたくをほしいままにしたので、それに対して、同じほどの苦しみと悲しみとを味わわせてやれ。彼女は心の中で『わたしは女王の位についている者であって、やもめではないのだから、悲しみを知らない』と言っている。
今回日本で元首相に関する出来事を仕掛けた人達は、どうやらサンクチュアリもターゲットにしていたようだが、あまりうまくいっていないようだ。狩るものは、必ず狩られる。

宗教religionのラテン語語源religāre(リリガレ)は、「Re+ligāre(結ぶ)」から派生したといわれる。「神様と人」を結ぶ意味だ

「神様と人」を結びなおす方は唯一メシアであり、イエス様とお父様だけだ。それ以外存在しない

独生女論の論理矛盾

これは私の考えだが、そもそも堕落世界の文脈(contextコンテキスト)では、み言を正確に表現できない。

お父様のみ言には恐らく既存の文脈(堕落世界の文脈)から、たとえそれが不十分であるとわかっていたとしても、意味合いの近いものを採用し、補足説明を加えることによって伝えられたものが多く含まれていると捉えている。

み言の要素が堕落世界の文脈には無い例として以下のみ言、2007年9月27日ニューヨークイーストガーデン安侍日に語られたみ言の抜粋だが、とても言語化(説明)しずらい「情とは何か」について語られた箇所を紹介する。

「情」とは

무엇이 주고받을 수 있게 하느냐?
돈도 안 되고, 먹는 것도 안 되고, 지식도 안 되고,
사랑만이, 정(情)만이! 정,해봐요.
정! 사랑 가지고 안 돼요.
사랑보다도 뼛골에서부터 흘러나오는 그리움이 변함없게 될 때 그것을 정(情)이라고 해요.
정만이 주고받게 할 수 있는거예요.
この抜粋されたみ言の特に下線部分「骨髄から流れ出る懐かしさが変わらなくなる時、これを情と言います」はとても難解だ。

一般的に「骨髄뼛골」は肉体の部位の名称だが、韓国では「骨髄뼛골」は「心の深いところ」の意味として比喩的に使われているようだ。お父様のこの情の説明は、本体論や統一思想の理解や研究をさらに飛躍させ、科学の世界にも影響を与えるような驚異的な部分だと感じている。

話の視点を唐突に変えるが、これは余談だが現代量子論(研究分野によって名称が異なるが、当ブログでは広い意味の量子論を使う)における「観測問題」がある。

量子論は物理世界のミクロ領域を研究対象とする。物質を構成している粒子、原子、電子、素粒子等を研究する学問で、その挙動はニュートン力学的なマクロな物理法則が当てはまらないと言われている。それではこの量子論の観測問題というのは何かといえば、簡単に言えば、量子の挙動が観測された時とされない時では、全く違う結果が出るというものだ。まるで粒子が意思を持っているような挙動が観測されるという

昨年も理化学研究所で量子の挙動を観測する「二重スリット実験」が⇒リンク V字型二重スリットによる電子波干渉実験が行われており、素晴らしい結果を発表している。

この実験結果の解釈は色々出ているが、実験での粒子の挙動が、「観測」されることによって過去にも影響を与えたという結果が出た。このことによって、未来から過去が変えられるのでは?という予想すらも出てきている

「観測」は「意識」することであり、何らかの「情」を伴う。上記のお父様のみ言は、量子論の謎を解明する手掛かりになるのではと期待する

その上で話を本題に戻すが、上述した(オレンジ部分)観点から、「独生子」「独生女」はお父様の造語であり、意味は一般的な意味(堕落世界の文脈)とは違う。

「独生女」は「独生子」に相対する概念としてお父様が使用された言語だと私は考えている。独生女は独生子の存在が前提でなければならない。創造原理や統一思想原相論等の枠組みで見れば、当然ともいえる関係性だ。

例えば神様の属性、本性相と本形状や本陽性と本陰性のように相対的、双対的(そうついてき:相対、双対の違いは、それぞれの関係をなしている存在が、相対の場合は、単体でも存在できる関係性だが、双対の場合は、対でのみ存在出来る関係性。更に、数学物理では、対象が裏返しのような関係の双として使われる)な性質から見ても、「独生子」と「独生女」は相対 (relative)であり双対(duality)の関係だ。

即ち「独生子」「独生女」の相対双対関係は、それぞれ単独での存在論的な意味も当然あるが、真の愛を中心に更に大きな発展的で強固な存在形成をなすために分けることができないものであり、二つで一つな存在とも言える。

天聖経(日本語版)真の家庭 第一章創造本然の真の家庭 一アダムとエバを通じた神様のみ旨(一部抜粋)P467

第3段落Paragraph、統一教会で見る神様のみ旨、すなわちレバレント・ムーンが知っている神様のみ旨とは何でしょうか。それは、神様が宇宙を造られた創造理想、すなわち創造目的を完成することです。

第4段落Paragraph、神様は全ての被造物を創造されるとき、必ず目的をもって創造されたので、そのような神様の創造目的を成すことが神様のみ旨です。その目的の中心は誰でしょうか。アダムとエバでした。ですから、私は、創造の理想を実現すること、すなわちアダムとエバを中心とした理想を実現することが、神様の創造目的だと見るのです。

第5段落Paragraph、それでは、その理想実現とは何でしょうか。それは、正に四位基台を成すことです。四位基台とは、神様の愛の圏において、神様を中心としてアダムとエバが離れようとしても離れることができないほど完全に一つとなり、理想的な夫婦となり、彼らが子女を繁殖することによってつくられる、神様を中心とする家庭の基台をいうのです。この四位基台が造成されれば、アダムとエバが神様を中心として夫婦の愛で一体となり、神様の愛の圏からはなれることができなくなります。
又、聖書の文脈からも神様の人類始祖アダムとエバの創造には、上記の二性性相による相対性、双対性の関係性が存在しているということが読み取れる。

創世記1章27節

27、神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。

創世記2章22節~23節

22、主なる神は人から取ったたあばら骨でひとりの女を造つくり、人のところへ連れてこられた。

23、そのとき、人は言った。「これこそ、ついにわたしの骨の骨、わたしの肉の肉。男から取ったたものだから、これを女と名づけよう」。
更に驚きなのは、家庭連合教会成長研究院自らが、「真のお母様の「無原罪性」―「血統転換、私は母胎からなのです」の意味について」の中で、再臨摂理における失楽園前の「エデンの園」の再現性を述べている。


人間始祖(聖書的観点での)がアダムとエバの相対、双対関係として創造されたが、私達が承知しているように、神様がアダムとエバを創造した直後二人は堕落してしまった。なのでアダムとエバの堕落直後から始まった復帰摂理の目的は、第二、第三のアダムを迎えエバを復帰し人類を復帰することにあった。

その上で韓鶴子氏由来の独生女論には決定的な論理矛盾がある。根拠となるのが韓国のパイオニアカフェにアップされたPDFファイルの内容で、2019年3月25日の法廷証言を紙に起こし、記録したものと思われる。今回参照させてもらったものは、「ONE TRUTH 有志の会」のホームページで掲載されていたものである。⇒リンク「ONE TRUTH 有志の会」のホームページ

その前に論理とは⇒リンクwik「論理学」を参照思考の形式及び法則である。これに加えて、思考のつながり、推理の仕方や論証のつながりを指す。よく言われる「論理的に話す、書く」という言葉は、つながりを明確にし、論証を過不足なく行うということである。

上述した韓鶴子氏法廷証言に関しての余談だが、これは法廷での証言であり、当然宣誓供述なので、米国のペンシルバニア州の法律は良く分からないが、日本では虚偽の証言は民事刑事問わず、当然刑事罰を受ける。その上での証言なのでかなり真実性は強いと思っている。


以下に法廷証言のポイントと思われる部分を整理しまとめてみた。(原文詳細の確認は上記⇒リンクの「ONE TRUTH 有志の会」のホームページを参照してください)

法廷でのインタビュー表記(誰が質問し、誰が答えたのか)は、「Q」はサンクチュアリ側の弁護士の言葉、「A」は韓鶴子氏の答弁です。今回当ブログでは、基本サンクチュアリ側の弁護士の質問に対して、韓鶴子氏の答弁のみ掲載します。

  • ポイント①お父様は原罪を持って生れた
  • Q.文牧師は原罪を持って生まれたのか、原罪を持たずに生まれたのか?
  • Was Reverend Moon born with original sin or without original sin?
  • A(韓女史:法廷通訳)
  • お父様の血統を見てみればお父様にはお兄さんをはじめとして、たくさんの兄弟姉妹がいました。兄弟姉妹は多くいましたが、一人の親でした。ですから、私は彼の兄弟姉妹は原罪なく生まれたとは私は言えません。あなたはそこから推論できるはずです。
  • If you look at your father’s lineage, he had one older brother and he had a lot of younger siblings. There was one parent, although he had a lot of siblings, and I cannot say his siblings were born without original sin. So you can deduct from that.

  • ポイント②お父様は私に会って真の父母になれた
  • Q.あなたは答えていないです。私はあなたが私が私自身の結論を下すべきだと言ったように聞きました。しかしながらあなたが先ほど話されたのですが、あなたはあなたの教会で最高の宗教的権威であるというのなら、私はあなたに聞きたい。あなたの教会で最高の宗教的権威として、あなたの神学では、文牧師は原罪を持って生まれたのかどうか私に教えてください。
  • You did not, respectfully. I heard you telling me I should draw my own conclusions. But as you told me, you are the highest religious authority in your church, and I’m asking you, as that highest religious authority in your church, to tell me whether, in your theology, the Reverend Moon was born with original sin.
  • A(韓女史:法廷通訳)
  • A 文牧師は私に会ってはじめて真の父母になることができたのです。
  • Reverend Moon was able to become the True Parent only because he met me.
  • A 文牧師は独生女である私に会ったので、真の父母の位置にまで上がることが出来たのです。
  • because Reverend Moon met me, the only begotten daughter, he could ascend to the position of True Parents.
  • A 神様が文牧師に北朝鮮に行くように頼んだとき、北朝鮮は当時まだ共産党の支配下にありました。ですから彼の命は危険にさらされ、死ぬしかないかもしれない位置だったのです。これはイエス様のミッションを守っていくためには、文牧師は蕩減しなければならない何かがあったからです。
  • When God asked Reverend Moon to go to North Korea,” North Korea was still under Communist rule at that time, and this was a position where his life would be at risk or a position where he could only die. This is because upholding Jesus’ mission, there was something for Reverend Moon to indemnify.
  • 私に会うプロセスにおいて、文牧師が私に会うまでは、私たちは彼が原罪が無かったとは言えない。支払わなければならない蕩減条件があった。
  • In the process to meet me, until the Reverend Moon met me, we cannot say that he did not have original sin. There was indemnity conditions to be paid.

  • ポイント③私(韓鶴子氏)は無原罪で生まれた
  • A 私は原罪なしで生まれたから、私は独生女である。だからこそ神様は私を救った。
  • Because I was born without the original sin, that’s why I am the only begotten daughter. That’s why God saved me.
  •  
  • ポイント④お父様原罪有りで生まれ、私(韓鶴子氏)に出会い「独り子」へ変わる(お父様罪在り→無しへ、お父様ハイブリット論?
  • Q.私は文牧師もひとり子だと思っていたが。
  • But I thought Reverend Moon was also the only begotten son.
  • A 16才の時に文牧師はイエス様に会って、イエス様から使命を引き受けた。その時がひとり子としての資格を得た時であった。16歳の時から文牧師はイエス様が完成する必要のあった道を歩んだ。したがって、文牧師には支払わなければならない蕩減条件があった。しかしながら、1963年に(原文ママ)、聖婚式で、私に会うことによって、彼はひとり子の位置に上がった。
  • At the age of 16, when Reverend Moon met Jesus and he received the mission from Jesus, was when he had the qualification as only begotten son. And from the age of 16, Reverend Moon had walked the path that Jesus needed to complete and, therefore, Reverend Moon fulfilled — had conditions of indemnity to pay. However, in 1963, the holy wedding, by meeting me, then he ascended to the position of only begotten son.

  • ポイント⑤私は独自に真理を解明し、神様の摂理全てを知っていた
  • Q.正しくないわけですね。了解しました。では文牧師はあなたに統一神学について教育しなければなりませんでしたか?
  • It’s incorrect. Okay. Did the Reverend Moon have to educate you on Unification Church theology?
  • A(韓女史:法廷通訳)
  • いいえ、彼は私を教育しなかった。(私は)独生女である。私は天を理解し、創造主である父を知っており、天の摂理を知っています。私は既にその教えを前から知っていました。私は文牧師が教えた教えを既に知っていました。
  • No, he did not educate me.
  • Only begotten daughter. I understand the heavenly — and the creator father and the heavenly providence. I already knew the teachings before. I already knew the teachings that Reverend Moon teaches.
  • A 独生女として、私は既に天の父母様の摂理をしっており天の摂理を知っている。だから真の父母の使命を知っている。文牧師が彼の神学を教える前に、私は既にそれを知っていた。
  • As the only begotten daughter, I already know heavenly parents providence, I know heavens providence, and I know The Mission of True Parents. And before Reverend Moon taught his theology, I already knew it.

  • ポイント⑥神様の真理を解明における二重摂理論
  • Q.ということはあなたが文牧師に最初に会った※11歳の時に完全に完全に統一神学を理解していたのか?
  • So did you understand the Unification theology perfectly at age 11 when you first met Reverend Moon?
  • A(韓女史:家庭連合通訳チェックSUH氏の通訳)
  • そうだ。私は完全にそれを理解していたと言わざるを得ないだろう。17歳の時に私は私がいなかったら誰も神様の夢を実現することができないという堅い決意をした。だから17歳で私は40歳の男性と結婚しようと決意したのだ。考えてみてください。そんなこと可能だと思いますか?
  • I can say that I knew it perfectly because at the age of 17, I made a firm resolve that if it were not for me, no one else could realize God’s dream. That is why at the age of 17 I decided to marry a 40-year-old man. Think about it. Is that possible?
  • (※註:上記やりとりの年齢について。質問者は韓女史が大母様に連れられて初めてお父様に出会った11歳当時について質問していますが、韓女史は聖婚された17歳当時のことについて答えています。)
  • A(韓女史:家庭連合通訳チェックSUH氏の通訳)
  • 独り子のミッション(使命)とはイエス様がその生涯で広めることが出来なかったみ言葉を見つけ出すことでした。したがって、お父様が独り子としての位置を見つけ出すためには、彼はみ言葉を探し出す必要がありました。これがお父様が解放されてすぐに、プサンに渡って、み言葉を見つけ出してみ言葉を書いた理由です。そのような基盤の上に、お父様は独り子としての資格を得て、独生女に会うことができるようになったのです。
  • So the mission of the only begotten son was to find the word which Jesus was not able to promulgate in his lifetime. Therefore, in order for father to find the status as the only begotten son, he needed to find the word which is why following his liberation father went to Pusan where he wrote — he found and he wrote down the word, and on that foundation father had the qualification as the only begotten son to meet the only begotten daughter.

上述した法廷証言のポイントは、韓鶴子氏由来の独生女論を生み出した思考要素が言葉の背景にあり、お父様に対するイメージが元型(archetype)にある。尚イメージは感情を伴いこの感情こそが韓鶴子氏の心の闇(ダークサイド)である。

私個人は、韓鶴子氏のお父様に対するイメージの元型は、お父様と出会う以前から潜在意識の中に作り上げられていたもので、これらが韓鶴子氏の男性観、父性観の源、歪んだ性と異性に対する偏見と感情を生み出し、韓鶴子氏由来の独生女論を生み出した作用点になっているのではと考えている。

それでは以下に上記①~⑥の法廷証言ポイントをもとに、簡潔な物語形式で「韓鶴子氏由来の独生女ストーリー」を整理しまとめてみた。

  • 神様は20世紀初頭、朝鮮半島に独り娘を降臨させ、将来独り娘と出会って独り子となる人物を、堕落人間から生れることを許された。

  • 聖書の創世記とは異なり再臨の摂理では、アダム(独生子)が始めに生まれるのではなく、初めにお生まれになったのはエバ(独生女)であった。神様はその後このエバに独り娘と名付けられた。

  • 独り娘は神様から与えられた天稟があったので、幼くして神様は真の愛のお方であり、創造以前から父母として存在していることを知っていた。

  • 更に、神様の創造目的が真の愛を中心とした四位基台を完成した家庭であり、万物までも主管して地上に理想天国を創られることにあることを既に誰からも教えられることもなく知っていた。

  • しかし、人類始祖アダムとエバが神様の「取って食べるな」というみ言を破り、罪を犯し堕落したことにより、歴史自体が罪を精算(蕩減)しなければ神様の理想を再び復帰することが出来ない蕩減復帰摂理歴史であることも知っていた。

  • 独り娘は天稟によって、独り子アダムと出会い、子羊の婚姻を行い人類の父母になり人類を救済することも知っていたので、独り子アダムを探すべく母とともに天の導きを待っていた。

  • 日帝支配が終わり、朝鮮半島に光が戻って来た頃、独り子アダムとして準備されていた文牧師だが、彼には原罪があり、更には蕩減しなければならない何かがあったので、命の危険にさらされながらの北韓の路程が必要だった。

  • 文牧師は、北韓での命がけの蕩減路程を終え、独り子アダムの位置を取り戻すため、プサンでの真理の解明を急いだ。

  • 無事プサンでの真理の解明に勝利した文牧師は、教団を開き、自らの原罪を精算し人類の真の父母様になるために独り娘エバを迎え子羊の婚姻待っていた。

  • いよいよ独り娘エバは、北韓での蕩減路程と真理の解明を終え、自身の原罪精算をするためと、人類の真の父母様となるために現れた文牧師と、未だ17歳という年齢であり、20歳以上の年齢の差は嫌だったが、天命に従い聖婚を許諾せざるおえなかったのだ。
法廷証言の①~⑥ポイントを、物語風にしてみて更に明瞭にお気付きになると思うが、ストーリー全般首尾一貫しているのが、この物語の中心はお父様ではなく、韓鶴子氏が中心であるということが読み取れる。

我々が理解すべき大前提は、二性性相のもつ相対性、双対性から見て二性のどちらかがどちらかを否定した場合、この関係性は破壊され存在できなくなる。即ち相手を否定することは、自らに与えられた天的存在性までも破壊してしまうことになる

ここで言う否定とは、韓鶴子氏が法廷証言ポイント①~⑥で言語化された内容に代表される、お父様と私達統一食口が持っている共通の認識とは全く違う内容とすり替え、結果として神様のみ旨とお父様ご自身とお父様の業績を愚弄し破壊したことをいう。

世俗的な結婚生活夫婦関係においては、家庭内離婚、家庭内別居等法律上形式的に夫婦関係が外形上あったとしても、既に関係性が壊れているケースは良くある。しかし、聖書にも預言されている、「子羊の婚姻」に於いては、次元がはるかに違ったものになる。「独生子」「独生女」の出会い結婚は、アダムとエバの堕落以後の人類の元になるため、その精度は神様の創造理想から見て1ミリの狂いも許されないはずだ。

その上で韓鶴子氏由来の「独生女論」の論理矛盾の一点目は、法廷証言ポイント①で発言されているように、もしお父様に「独生子」としての資格(無原罪であること)が無かったとするならば、この結婚は再臨摂理の目的から見て成立しない

また仮に韓鶴子氏由来の「独生女」論が正しいと仮定して、家庭連合教会成長研究院の再臨摂理のエデンの園の再現性から見れば、結婚相手は韓鶴子氏と同じ無原罪でなければということになるはずなのに、韓鶴子氏はお父様との結婚生活を何故か継続してきた点だ

次に、韓鶴子氏由来の「独生女論」の論理矛盾の二点目は、法廷証言ポイント②と③の、お父様は韓鶴子氏と出会うことによって真の父母になれたという趣旨の発言「文牧師が私に会うまでは、私たちは彼が原罪が無かったとは言えない」から類推すれば、この言葉の意味することはお父様には原罪があり、韓鶴子氏と出会って原罪が精算されたと同様の意味の主張になる。韓鶴子氏はそれとは逆に私は原罪が無く生まれたと言っている。原理の枠組みで見れば完全に主体と対象が転倒している点だ

原理では二性性相における主体と対象関係が明確に示されているが、韓鶴子氏由来の「独生女論」で一貫して貫かれているのが、韓鶴子氏が主体でお父様が対象の位置に置かれていることだ。創造前に於いても堕落後に於いても、アダムとエバの相対双対関係間には必ず主体対象関係が在る。アダムが主体でエバが対象の関係だ

当然法廷での尋問録取は、韓鶴子氏自身に関わる内容なので、主語が韓鶴子氏自身になるため、話全体の印象も韓鶴子氏主体になるのは否めないとしても、法廷証言の骨子を深く読み込めば再臨摂理の中心は韓鶴子氏であり、お父様ではないことは明らかだ。後ほど出てくるが、お父様が解明された原理とは違う、宇宙の根本原理を韓鶴子氏が解明されたのであれば、法廷証言ではこの様な趣旨の発言もされているが、先ずそれをお示しになってからこのような理論を展開していただかないと、ただ混乱を招くだけではないのか。

この「独生女論」の持つ詐欺性の罪深さは、原理全体の論理構造を保ちながら、今まで私たちが共通に持っていた、例えば以下の「救援摂理史の原理観」でのアダムとエバの記述の様な救援摂理観とは真逆の内容を入れ込んでいるという点だ。

救援摂理史の原理観

神様はご自身の体としてアダムを先につくりました。アダムは神様の息子であると同時に、体をかぶった神様自身でもあります。その次に、アダムの相対者としてエバをつくって、横的な愛、すなわち夫婦の愛の理想を完成しようとしました。

救援摂理史の原理観

真の愛と生命の種をもったアダムを失った神様は、サタンの讒訴条件がない新しい種をもった息子を探し立てなければなりません。創造の時アダムを先につくったように、再臨摂理である復帰摂理も堕落と無関係な息子を先に立てなければならないのです。これがメシヤ思想の根本です。
更に深刻な内容は、韓鶴子氏がこの様な結論に至った背後には内的なお父様に対する深い偏見と侮蔑、外的な「主体と対象関係無理解問題」及びその無理解からくる「主管性転倒問題」ではないだろうか。創造原理、陽陰の二性性相の観点で見れば、陽が主体で陰は対象の関係で、陽が現れれば陰が瞬時に現れるようになっており、主体と対象の関係で見れば、主体は対象を予定し、対象は主体が前提である。陽と陰は相対双対の関係だ

先ず、「主体と対象関係無理解問題」と「主管性転倒問題」を別な視点で見れば、例えば前出した物質の究極を探求する最先端の量子論の中に観測問題というものがある。これは粒子を観測した時にあらわれる「量子もつれ」や「重ね合わせ」という不思議な粒子の挙動があることが分かっている。

「量子もつれ」とは、ペアの量子同士で物理量の相対関係が定まった状態を言い、一方が定まった時一方も瞬時に定まる。また、ペアの一方が定まった時もう一方は必ず反対方向で定まる(例えば:角速度保存の法則)等の不思議な挙動をすることが分かっている。この不思議な粒子間状態を、偉大な物理学者アルバート・アインシュタインは、「不気味な遠隔作用」と呼んでいる。

次に量子の「重ね合わせ」とは、二重スリット実験での観測問題のように、「波動」としての振る舞いと、「粒子」としての振る舞いが、観測されているかどうかで決まるという不思議な挙動があり、重ね合わせとはこの全く違う挙動が重ね合わさっている「状態の重ね合わせ」のことを言う。

原理講論には「神様は本性相と本形状の二性性相の中和的主体である」(P46)と記述されているが、統一思想の神相には、一定の形または形に成りえる可能性または規定性と記述されており、この神相とは神様の属性の形の側面であるとなっている。これを量子論的に狭い意味で表現すれば、神様の中に全ての可能性が重ね合わさっている状態と言えなくもない。

これは私の個人的妄想の類だが、被造世界で、量子間の物理量の相対関係が定まるとき、最初に(恐らく量子レベルでは時間空間概念は全く当てはまらないと思うが)主体が定まれば瞬時に対象も定まってしまう物理世界の挙動のごとく、恰も神様(原相)の中にアダムとエバ(本陽性本陰性)が織り込まれた状態(上記量子論的に表現すれば、量子もつれ状態、重ね合わせ状態)で存在し、恐らく堕落しなければ神様の創造の一撃で、神様の中に量子もつれ状態、重ね合わせ状態のようにあったアダムとエバ、被造世界が創造展開されたのだと妄想している。

この様な考え方は、宗教でも、科学でも無いのかもしれないが、み言を賜った私の使命は、宗教と科学を横断的に繋ぐ触媒的な役割があると考えているので、敢えて量子論的な観点を加えてみた

創造原理は全てに通底している普遍原理なので、量子論に重ね合せて見れば、神様の中に全てがあり、お父様の相対双対者(お母様)は、神様の中に重ね合わさった状態で存在しており、お父様が地上に降臨された瞬間にお母様の存在が地上に確定していたと私は考えている。陰的対象のお母様の存在は、陽的主体であるお父様の中に重ね合わせ状態で存在し、お父様とお母様は繋がっており、量子もつれ状態と考えれば分かりやすい。実体的には、お父様が自己創発的にお母様になりえる人を探し選び出します。当然実体次元(霊的物理的)では、時間的、空間的プロセスも考慮しなければならない。

原理講論【第17版改訂】第二章堕落論第四節人間堕落の結果(五)罪P121

第三段落5行目、また、真の父母として降臨されるイエスのみがこれを知り、精算することができるのである。

原理講論【第17版改訂】第三章人類歴史の終末論第二節救いの摂理(三)人類歴史は即ち復帰摂理歴史であるP146

第十一段落4行目、歴史は、人類を再び生んでくださる真の父であられるイエスを探し求めてきたのであるから、

救援摂理史の原理観

メシヤは真の父母であり、その使命のためには実体の新婦をお迎えにならなければなりません。天使長がアダムと兄弟のように育ったエバを、偽りの愛で堕落させたものを、根本的に復帰すべきイエス様です。
後になってしまったが、韓鶴子氏のお父様に対する罪深い偏見と侮蔑が発動する伏線にあるのは、やはり六マリア問題なのかもしれない。しかし、この問題の深い意味を理解すためのには、本当の意味で蕩減を理解する必要があると感じている。私は、今このテーマに関しては我々人類が評価するには時期少々と考える。何かわかったら、期会を改めて取り上げたいと考えている。

ここで重要な問題を指摘しておく。韓鶴子氏自身が復帰摂理の中心で、自身には原罪がなく、お父様ですら救ってあげたかのようなサタン的妄想の結論に、韓鶴子氏自身単独で至ったとは考えにくい。だとすれば、そこから原理の枠組みで類推すれば韓鶴子氏は別な主体と繋がったと結論付けざる負えない

量子論には不思議な格言的な”言われ”があり、「誰も量子論を理解し説明できない」というものである。それでは何故量子論は現在まで発展し、これからも発展し続けるのか?一般的に量子論は「数式」によって発展してきた学問と言われており、たとえ量子の世界を理解し説明できなかったとしても、数式上の結論を導き出せるからだそうだ。

堕落人間は基本的に私もそうだが「嘘」を言う。組織的に嘘で塗り固められた場合、一般の食口達が見破るのは至難の業である。韓鶴子氏由来の「独生女論」の嘘をお父様のみ言を通して指摘したとしても、必ずお父様のみ言で韓鶴子氏が独生女であることの根拠を主張するといういたちごっこ状態だ。

私はみ言を通しての各論批判はしない。何故ならば嘘を言う相手とはまともな議論が出来ない事は分かっているし、そもそもお父様はご聖和されておられるので、確認できない。解釈の争いになってしまう。幸い韓鶴子氏が導かれるように法廷証言をしてくれたので、原理をもって、これは恰も量子の世界を数式で表すように、韓鶴子氏由来の「独生女論」の矛盾を批判する。

更に最近は幸いなことに、元首相銃撃事件関連の報道の盛り上がりで、何と一般の方々が韓鶴子氏の法廷証言を話題にしているのが散見される。組織的嘘があからさまにされ、それも自身がやらないので公衆の場で晒される事態にまでなってしまったことは、神様の審判が真に下ったのだと見ざる負えない

白日の下に晒された天宙的嘘を、お父様のみ言を引用しそれを根拠に、韓鶴子氏由来の「独生女論」に強引に紐付け再解釈した各論を展開しているが、創造原理の二性性相と主体と対象の関係性で見たときに、明らかな論理矛盾があることが分かる。

韓鶴子氏由来の「独生女論」の論理矛盾の三点目は法廷証言のポイント①でお父様は原罪があったと推論できる発言をされているが、法廷証言のポイント⑤で証言されておられるように、「私は独自に真理を解明し、神様の摂理全てを知っていた」と言うなら、今すぐお父様との結婚を破棄し、お父様が解明された真理を捨て、自らの教えを確立し、それを根拠にしてオリジナルの「独生女論」を語るべきだ

そうすると、韓鶴子氏は原理全般と原理が予定している概念や思考の枠組み一切が使えなくなるのではないのか。勿論「独生女」も使えないのでは。

最後に、法廷証言のポイント⑥では「お父様が独り子としての位置を見つけ出すためには、彼はみ言葉を探し出す必要がありました」ということは、この段階で韓鶴子氏は既に真理の解明を終えており、お父様が堕落人間から独り子の位置を見つけだすために、み言を探し出す歩みをしていたと述べている。

ここで何と韓鶴子氏は、真理解明の二重摂理論を展開している。この理論がもし正しければ、ダブルスタンダードの神様が登場してしまうことになる

結論、韓鶴子氏は早急にあなたが解明された真理をまとめ体系化し世に問わなければならない。奇しくも今家庭連合が注目され騒がれているこの時を逃してはならない気がする。今が発表のチャンスだ!!

メシヤの証明や、無原罪の証明は出来ない。遺伝子生物学やDNAを調べたところでなお一層複雑で分からなくなる。これは私の考えだが、恐らくお父様は、お父様が原罪なく生まれた御子として、メシヤとして受け入れた者達が立てた証によって、メシヤとして、王の王としての存在証明をされたのだと考えている、繰り返すが全く個人的な考えだが。

お父様を受け入れた者たちというのは、勿論天宙レベルの話である。そのことは、以下の平和訓経305p「愛する真の父母に」(神様の手紙)を読めば分かる。

平和訓経305p「愛する真の父母に」(神様の手紙)の抜粋

わたしは万軍の主(ヤハウエイ)である。わたしは万軍の主である。わたしは万軍の主である!
わたしの愛する息子よ。わたしの愛する息子よ。わたしの愛する息子よ!
わたしは、万軍の主は、真の父母を愛している。この上なく愛している。この上なく大切である!

 何をもって感謝と慰労の言葉を、息子に伝えることができようか。愛しているという言葉より、もっと良い言葉があれば、その言葉を借りたいが、思い浮かばない!

真の父母は、わたしの心の中の深い深いところに根付いているが、その愛は表現できない。真の父母は、今すべてのことに勝利し、すべてのことを軌道に乗せたがゆえに、今や人類の救世主であり、メシヤであり、その立場は、まさしく王の立場ではないだろうか!

 キリスト教とその他の教団が決意文を採択し、真の父母に侍っていくことを満場一致で決議して宣布したので、真の父母は、人類の真の父母の位置に就くのがふさわしく、そのみ旨を成すことを、万軍の主は願う、願う!

 もちろん、多くの世人たちは理解できないかもしれないが、内的立場は立てなければならないがゆえに、万軍の主は、愛する真の父母を王の位置に推戴する!

 そのあらゆる獄苦の立場、受難の立場、万軍の主に代わってすべて払ってくれたので、万軍の主の心情は、感謝と、感激と、興奮と有難さに満ち、これからは、真の父母にすべてのものを譲り渡してあげたい、すべてのものを相続してあげたい!

以上一部抜粋
韓鶴子氏は、お父様が歩まれたように”自称メシヤ”ではなく、あなた由来の「独生女論」を受け入れた者たち、あなたを人類の真の母として、お母様として受け入れた者たちが立てた証によって、最後神様までが屈服される道を行くべきだと強く言いたい。

お父様は、2001年12月28日神様から「王の王」としての推戴を下賜され、神様から許諾された土台の上で、一連の世界的な戴冠式を行っている。手紙の中には「キリスト教とその他の教団が決意文を採択し、真の父母に侍っていくことを満場一致で決議して宣布したので」と書かれている。

霊肉ともにお父様と決別した韓鶴子氏とその一派は、お父様が創られた世界的組織を隠れ蓑にするという姑息な立場ではなく、韓鶴子氏を立て七死復活八段階完成の道を行かれ、神様の推戴を受けるべきではないだろうか。

しかし、私はそれをお勧めしないし、神様は絶対認めないだろう。韓鶴子氏が解明した宇宙の根本原理を基礎として、法廷証言が述べられているとするならば、もし仮に韓鶴子氏が解明した宇宙の根本原理が正しければ、瞬間宇宙は破壊するだろう

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