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「獣」達の時代とその終焉

キリスト教聖書解釈学では、聖書の解釈は、基本聖書内の記述からするという原則を踏まえて解釈された「獣」は国家を表しており、その解釈の基礎になっているのがダニエル書7章4~7に登場する「獣」である。その上で、『「獣」達の時代』とは、聖書全般に出てくる「獣」という記述が伝える...

企てる者達の所作③「敗戦革命」から見える「ウクライナ戦争」「自民党背乗り」「旧統一教会問題」「ジャニーズ問題」「松本人志性加害問題」の相同的形態

ヨハネの黙示録17章に出てくる「獣」という記述の聖書解釈は、基本聖書内の記述からするという原則を踏まえて解釈すれば「獣」は国家を表している。その解釈の基礎になっているのがダニエル書7章4~7に登場する「獣」である。

ダニエル書7章1節~8節【新改訳聖書2017】

1、バビロンの王ベルシャツァルの元年に、ダニエルは寝床で、ある夢と、頭に浮かぶ幻を見た、それからその夢を書き記し、事の次第を述べた。

2、ダニエルは言った。「私が夜、幻を見ていると、なんと、天の四方の風が大海をかき立てていた。

3、すると、四頭の大きな獣が海から上がって来た。その四頭はそれぞれ異なっていた。

4、第一のものは獅子のようで、鷲の翼をつけていた。見ていると、その翼は抜き取られ、地から身を起こされて人間のように二本の足で立ち、人間の心が与えられた。

5、すると見よ、熊に似たほ別の第二の獣が現れた。その獣は横向きに寝ていて、その口の牙の間には三本の肋骨があった。すると、それに、『起き上がって、多くの肉を食らえ』との声がかかった。

6、その後、見ていると、なんと、ひ豹のような別の獣が現れた。その背には四つの鳥の翼があり、その獣には四つの頭があった。そしてそれに主権が与えられた。

7、その後また夜の幻を見ていると、なんと、第四の獣が現れた。それは恐ろしくて不気味で、非常に強かった。大きな鉄の牙を持っていて、食らってはかみ砕き、その残りを足で踏みつけていた。これは前に現れたすべての獣と異なり、十本の角を持っていた。

8、私がその角を注意深く見ていると、なんと、その間から、もう一本の小さな角が出てきて、その角のために、初めの角のうち三本が引き抜かれた。よく見ると、子の角には人間の目のような目があり、大言壮語する口があった。
ダニエル書は黙示文学であり、聖書は聖書で解釈するという原則を踏まえ、主観を退け厳密な聖書研究をした上で出てきた解釈が以下である。

ダニエル書に出てくる第一から第四の獣は、聖書の世界観と歴史(当時の国際情勢)等をもとに見れば、それまでに世界を支配統治してきた以下の国々と解されている。
  • □   第一の獣:バビロニア帝国(BC625~BC539)
  • □   第二の獣:メド・ペルシャ帝国(BC539~BC331)
  • □   第三の獣:ギリシャ帝国(BC331~BC168)
  • □   第四の獣:ローマ帝国
私は何故ヨハネの黙示録17章を敢えて引用したのかと申せば、この章に出てくる「大バビロン、淫婦たちと地上の忌まわしいものの母」は、同じく17章に登場する「獣」と大変親和性があるためだ。

ヨハネの黙示録第17章3節~6節【新改訳聖書2017】

3、それから、御使いは私を御霊によって荒野へ連れて行った。私は、一人の女が緋色の獣に乗っているのを見た。その獣は神を冒涜する名で満ちていて、七つの頭と十本の角を持っていた。

4、その女は紫と緋色の衣をまとい、金と宝石と真珠で身を飾り、忌まわしいものと、自らの淫行の汚れで満ちた金の杯を手に持っていた。

5、その額には、意味の秘められた名「大バビロン、淫婦たちと地上の忌まわしいものの母」という名が記されていた。

6、私は、この女が生徒たちの血とイエスの証人たちの血に酔っているのを見た。私はこの女を見て、非常に驚いた。
ところが17章登場する「大バビロン、淫婦たちと地上の忌まわしいものの母」と称される女は、17章16節で「十本の角と獣」によって、「はぎ取って裸にし、その肉を食らって火で焼き尽くす」悲惨な結末を向かえることになる。

ヨハネの黙示録第17章16節【新改訳聖書2017】

16、あなたがたが見た十本の角と獣は、やがて淫婦を憎み、はぎ取って裸にし、その肉を食らって火で焼き尽くすことになります。
その上で今回も聖書の「獣」の記述に引き付け、世界や日本で悪事を引き起こし世の中を地獄に変え、私達を地獄へ引き込もうとする、この獣に象徴される国家あるいは、国家の形態をとらない統治機構(連合体組織、合意組織機構等)の中核にいる人達を「企てる者達」と称し、これらを構成している人達の集団、グループの立ち振る舞いの特徴を敢えて「所作」と呼び、備忘録として書いてみた

 敗戦革命とは

1995年アメリカ政府は「ヴェノナ文書Venona project」を公開した。

  • ヴェノナ文書
  • アメリカ政府の国家安全保障局(NSA)、連邦捜査局(FBI)、中央情報局(CIA)によって、1940年から1948年までの間にアメリカ陸軍情報部が秘密裡に傍受し、FBI(連邦捜査局)とイギリス情報部が協力して解読した、アメリカ国内のソ連工作員とモスクワとの暗号通信の解読記録

  • 評論家 江崎道郎氏はご自身の著書「日本占領と「敗戦革命」の危機」の中で、「このヴェノナ文書の公開によって、「コミンテルン」や「アメリカ共産党」の対米工作がルーズヴェルと民主党政権と第二次世界大戦に与えた影響を研究することが「学問」として成り立つようになった。」と述べている。

1917年ロシア革命を成功させたレーニンは、世界を共産化させるために指導謀略組織コミンテルン⦅共産主義インターナショナル(Communist International)⦆を創設し、世界にその支部、共産党つくっていったのは、世界的に承認されている事実だ。(これに異論を唱えている人は要チェックだ。)

1919年ソ連とコミンテルンは、『世界共産化のため、一つの戦略を考案した。戦争を煽り、その国を「敗戦」へと追い込み、その混乱状況から、内乱・革命を惹起し、それに乗じて共産主義者たちが権力を握るというもので、「敗戦革命」と呼ばれる。』(江崎道郎著「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」PHP新書)

又、Wikiの「日支闘争計画」の中で記されている「レーニンの敗戦革命論」でも確認することができる⇒(リンク)「日支闘争計画」

  • Wiki日支闘争計画「レーニンの敗戦革命論」より抜粋

  •  全世界における社会主義の終局的勝利に至るまでの間、長期間にわたってわれわれの基本的原則となるべき規則がある。その規則とは、資本主義国家間の矛盾対立を利用して、これらの諸国を互にかみ合すことである。

  •  われわれが全世界を征服せず、かつ資本主義諸国よりも劣勢である間は、帝国主義国家間の矛盾対立を巧妙に利用するという規則を厳守しなければならぬ。現在われわれは敵国に包囲されている。

  •  もし敵国を打倒することができないとすれば、敵国が相互にかみ合うよう自分の力を巧妙に配置しなければならない。そして、われわれが資本主義諸国を打倒し得る程強固となり次第、直ちにその襟首をつかまなければならない。

  • 「 1920年(大正9年)レーニンはモスクワ共産党細胞書記長会議で次のように述べた。」三田村武夫『大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義』自由社、1987年

本題に入る前に当ブログタイトルの中にある”相同”について触れておく。相同とは、生物学でいう相同性homology(ホモロジー)に由来し、相同性の意味は、ある形態や遺伝子が、共通の祖先に由来すること、或いは、共通の由来からなる類似性となっている。

この言葉を使った理由は、今回取り上げた個々の現象自体や、現象の規模や形が違っていたとしても、本質に於いては共通の構造、更には動機と目的が共通なものに由来していると思われるものを、世の中から取り出し意識を向けた時に見えてくるものがあるためだ。

特に申し上げたいことは、彼ら企てる者達には、ある共通のいくつかの無意識レベルで存在する傾向性が内心にあり、まるで癖のように出現する。更に彼らはこれら悪に引き付けられる傾向性を、無意識に組み合わせながら、恰も自然な立ち振る舞いの様に謀略を企てしまう傾向性がある。

それでは、この様な傾向性が何故人間に備わってしまったのかを聖書の文脈から紐解けば、創世記第三章に出てくる蛇に象徴される天使界の最高位(聖書を深く読めば天使界の階層構造ヒエラルキーが分かる)として創造されたルシファー(イザヤ書14章12節)が、その後、堕天使、悪魔、サタンと称される存在になってしまった出来事に由来していることがわかる

ところが、聖書のこの出来事は、人間に起因しており、人間が悪に傾いたとき、悪魔との親和性が生まれ、悪魔が人間に深く関与しコントロールすることができるように、人間自らの意思でなってしまった。このような世界を人類の親であり、父である神様はそもそも創造時に願ったのではない事は言うまでもない

この出来事の後、悪魔、サタンは、悪に傾く傾向性の強い人物を選び出し、コントロールし、歴史の中で神様への反逆行為を企ててきたが、しかし、残念ながら悪魔、サタンに由来する私達人間(原理講論では「堕落人間」と定義)が【悪魔、サタンとの血縁的(物質次元ではない)な関係性(原理講論では「原罪」と定義し、原罪から派生した罪と明確に分けて定義している)や、悪に傾く傾向性(原理講論では「堕落性」と定義)を持っているため、自覚なく、悪魔、サタンと全く同化してしまい、混然一体をなしている状態】それを見抜くことは困難である。私達はこのことから目を背けてはならない。故に、宗教、哲学を通しての深い省察が必ず必要になってくる

聖書では私達人間を例外なく罪人と規定している。故に聖書的文脈でいえば、歴史的に繰り返してきたサタンの業を、サタンと相同である私たちは、サタンに操られながら繰り返してしまうが、見抜くことは出来ないサタンが全く関与できない、サタンと相同でない存在しか見抜けないと言うことになる。この存在を聖書ではキリスト、メシアと呼び、アダムとエバ以降の全人類史に於いてはお二人しか存在しないことを強く申し上げたい

 敗戦革命のモデル国家日本

戦後日本は現在までアメリカの保護の中で平和を享受してきたのは事実だ。キリスト・イエス以降神の神様の摂理は、キリスト教とキリスト教国家、或いはキリスト教国家群を中心に、再臨摂理を目的として歴史は進んできた。日本を中心に、日本だけを見ていたのでは、歴史の本質は分からない。人間以外の存在も含めた人類全史的な観点が必要だ

歴史の、キリスト・イエスが十字架でご昇天された以降の流れは、聖書の文脈でいえばキリストの再臨が目的であり、文鮮明真の父母様のみ言の観点からいえば、神様の人類救済のための救援摂理の流れであり、それは再臨主を地上に送るために必要な、霊的な側面としての「信仰基台」(原理講論からの引用)の造成と、人類救済のために神様が送られる人物、メシヤ、救世主、キリストが、肉的側面として、歩まれる(活動される)ための環境創造としての「実体基台」(原理講論からの引用)を造成するための流れである。


その上で今日本で起こっていることに意識を向ければ、太平洋戦争以後二回目の敗戦革命が、企てる者達によって行われていると私は見ている。上述した江崎道郎氏の「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」からの抜粋や、レーニンの「レーニンの敗戦革命論」を見て頂ければ、察しのいい方は既にお気付きになるはずだ。

ウクライナ戦争はロシア、ウクライナの弱体化と敗戦革命による国家略奪

そのことを理解するためには先ず「ウクライナ戦争」は何故企図されたのだろうか?アメリカの冷戦政策を主導したジョージ・ケナンGeorge Frost Kennanは、北大西洋条約機構(NATO)の東欧への拡大には強く反対し、ブッシュ政権には「民主主義や人権を掲げて世界各地に介入」することに強く反対した。とりわけそれが「中国やロシアと和解不能の対立を招く」と警鐘を鳴らし、批判した。

これに対してズビグネフ・ブレジンスキーZbigniew Kazimierz Brzezinskiは、NATOの東欧拡大の必要性を主張。現駐米ポーランド大使は彼の息子マーク・ブレジンスキー氏が就任している。恐らくウクライナは戦争終結後、ポーランドの影響下(実質ポーランド領)に入ることは確実だ。因みにその為の復興支援は日本が行うのは確実で、既に岸田文雄首相はバイデンに言われて支援の約束をした。

ジャーナリスト山口敬之氏によれば、2024年2月19日、日本で日ウクライナ復興会議がセットされており、巨額の復興支援を日本が行う予定になっている。更に山口敬之氏は、これは昨年既にバイデン政権よって企図されていたもので、日本の現政権と日本政府全体がその方向性で動いていると発言している。

更に、財務省神田財務官が昨年23年8月ウクライナマルチェンコ財務大臣と会談をしている。既にこの段階から日ウ両国ですり合わせが行われていたと山口敬之氏は述べている。

昨年8月といえば、ウクライナ戦争の終結どころか、そもそも停戦の道筋すらも立っていない段階で、戦争状態が継続されている中、どうして日本の財務官僚がキーウ訪問などできるのだろうか?何故日本政府は民間人ではないが、財務省の官僚を送ったのだろうか?多くの疑問が残る。

又、それとは別に、11月20日辻󠄀外務副大臣と岩田経済産業副大臣がウクライナを訪問している。

以下の動画は、ウクライナ戦争は、ロシアが仕掛けたのではなく、ウクライナが先に仕掛けたと主張をするNATOの軍事アナリストの見解を取り上げている。


今ポスト岸田の有力な候補として何故か急浮上したのが、川上陽子外務大臣である。この件に関しては以前ブログでも取り上げた。


企てる者達の「自民党背乗り」

昨年ロシアのプーチン大統領がユーラシアシフトを公言し、ユーラシア構想へのコミットメントと思われる発言をし、北朝鮮との実質軍事同盟化が加速している。これは企てる者達の次のターゲットが東アジアである事の表象的現象だと考えている。

このことは前出したズビグネフ・ブレジンスキーZbigniew Kazimierz Brzezinski1997年の著書「地政学で世界を読む: 21世紀のユーラシア覇権ゲーム」でも指摘されており、新たな紛争が朝鮮半島で勃発する可能性が高まった。

アメリカは台湾と朝鮮半島有事には絶対関与しない。今年の大統領選で政権交代があったとしても、アメリカのオフシュア戦略は継続するのはまず間違いないと私は考えている。中国は認知戦から知能戦へとアップグレードさせ、台湾を武力を使わず支配するだろう。

今年3月に岸田文雄首相はアメリカ議会に招待される。


ラーム・イスラエル・エマニュエルRahm Israel Emanuel駐日アメリカ合衆国大使は、オバマ大統領の側近中の側近で、若いころはIDF(イスラエル国防軍)から湾岸戦争に参加した異例の経歴を持つ方だ(IDFはイスラエル国籍が無ければ参加できないのでは?)。又、オバマ政権では大統領首席補佐官に抜擢され、それ以前はシカゴ市長を務めていた。オバマ元大統領と同じイリノイ州シカゴが拠点だ。恐らく大使は、岸田文雄首相が、アメリカのバイデン政権にとって、バイデン政権のための良き働きをしたので、花道をつくってあげようとする、大使の寛大な配慮なのかもしれない

因みにこれは全く関係のない話だが、JFKの暗殺に深く関与していたのではないかと言われている、サルヴァトーレ・サム・ジアンカーナSalvatore Sam Giancanaは、確かシカゴのマフィアの親分で、JFKとも深いつながりがあったと言われている。1975年6月19日にジアンカーナは自宅の地下室で暗殺されたが、その時口の周りに6発の銃弾が撃ち込まれていたといわれ、マフィアの流儀では「口封じ」を意味するそうだ。ケネディ大統領暗殺事件に関わったとされる人物がアメリカ下院特別委員会による証人喚問が決定した直後だったそうだ。

東京地検特捜部という日本に組み込まれた機能と働きに関して、保守言論界の老舗ともいえるチャンネル桜で山口敬之氏が以下のように述べていた




認知戦によって引き起こされる敗戦革命と日本におけるマスメディア再構築

「ジャニーズ問題」の発端はBBCが取り上げたことでつくられた世論によって引き起こされた、日本人が一番引っかかりやすい同調圧力を使った外圧によって崩壊させられた。恐らくこの後外資に支配されることは、容易に推測できる。「松本人志性加害問題」の発端も、文春砲という、予てから外国諜報機関が世論形成の為にツールとして使われてきた報道機関によるスクープ記事からだった。ジャニーズ、吉本興業、電通による寡占状態を、敗戦革命的手法で崩壊させ、新しい支配の構築の始まりである。

世界中の芸能エージェント、特にハリウッド周辺は当然閉鎖的な日本の市場を狙っているだろう。又、認知戦を行うにはメディアが重要な武器になり、今は認知戦という文脈で見れば、世界は戦争状態だ。

彼らの胸に去来するディアスポラの恐怖

トランプ元大統領が再び大統領に当選されることを嫌っている人達が、多数存在していることは周知の事実であろう。しかし、企てる者達にとっては最も恐怖な事なのかもしれない。

歴史的に企てる者達は「両建て」が作法だ。戦争を例えで見ると、仕掛ける側にも、仕掛けられる側にも関与し、最後は敗者を損切りし、勝利者に乗って莫大に儲けるのが常である。

しかし、企てる者達は先々を予測しながらゲームメイクしてゆくため、彼らは今何かが胸に去来しているのかもしれない。又、些細なことにも過剰に反応をしているのかもしれない。それらも含めて、全ては神様の御手の中にあり、神様は全てを主管されておられる

企てる者達は、統治する前に敵対する可能性のあるものを、徹底的に殲滅する。そうしなければ自分たちがやられてしまうからだ。

例えば、日本と韓国、日本と中国のそれぞれの国家間で、代が変わっても何故敵対関係が継続しているのか。私の以前のブログ、【企てる者達の所作(しょしゃ)①「分断と統治(支配)Divide and Conquer」】でも申し上げたが、ある国家に巣食うグループによって分断されてきたこの三ヶ国だが、ジャーナリストの大高未貴氏によれば、アメリカのユダヤロビー団体が、韓国と中国の反日組織を支援していると言っていた。以下の映像を参考にしていただきたい。



日本は新しいカナンなのか?

上述した内容から、今私が感じていることは、トランプ元大統領が再選されることによって、アメリカから追われる可能性が出てきた彼らの一部が、新天新地であるカナン偵察を終え、新しい約束の地を神様によってではなく、自らの力で選びつくろうとしているように見えて仕方がないということだ

創世記15章18節~21節 新改訳2017

18、その日、主はアブラムと契約を結んで言われた。「はあなたの子孫に、わたしはこの地を与える。エジプトの川から、あの大河ユーフラテス川まで。

19、ケニ人、ケナズ人、カデモニ人、

20、ヒッタイト人、ペリジ人、レファイム人、

21、 アモリ人、カナン人、ギルガシ人、エブス人の地を。」

創世記28章13節 新改訳2017

13、そして、見よ。主がその上に立って、こう言われた。「わたしは、あなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。わたしは、あなたが横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫とに与える。

出エジプト23章31節 新改訳2017

31、わたしは、あなたの領土を、葦の海からペリシテ人のお海に至るまで、また荒野から大河に至るまでとする。それは、わたしがその地に住んでいる者たちをあなたの手に渡し、あなたが彼らを自分の前から追い払うからである。
彼らの一部の人達は神を失ってしまい、神との契約を捨てた。アブラハム契約とシナイ契約を破棄し、偶像(自然環境と科学)を崇拝する世界宗教が、何と国連機関には存在する。プロテスタントの一部のクリスチャンは、彼らこそが反キリストと呼んでいる

 企てる者達の聖書的な背景

創世記のアブラハム契約の後、シナイ契約を経て、約束の地に初めてイスラエル統一国家がつくられ、サウル王、ダビデ王、ソロモン王と王国は栄え、栄耀栄華を極めた。しかし、ソロモン王によって初めて神殿を建設するが、異教の女性達を通して偶像の影響を受ける。ソロモン王はそれら女性を通して偶像を礼拝し、彼が建設した神殿自体も、異教の影響受けていたと言われている。

列王記第一11章1節~12節 新改訳2017

1、ソロモン王は、パロの娘のほかに多くの外国の女、すなわちモアブ人の女、アモン人の女、エドム人の女、シドン人の女、ヘテ人の女を愛した。

2、この女たちは、主がかつてイスラエル人に、「あなたがたは彼らの中に入って行ってはならない。彼らをもあなたがたの中に入れてはならない。さもないと、彼らは必ずあなたがたの心を転じて彼らの神々に従わせる」と言われたその国々の者であった。それなのに、ソロモンは彼女たちを愛して、離れなかった。

3、彼には七百人の王妃としての妻と、三百人のそばめがあった。その妻たちが彼の心を転じた。

4、ソロモンが年をとったとき、その妻たちが彼の心をほかの神々のほうへ向けたので、彼の心は、父ダビデの心とは違って、彼の神、主と全く一つにはなっていなかった。

5、ソロモンはシドン人の神アシュタロテと、アモン人のあの忌むべきミルコムに従った。

6、こうしてソロモンは、主の目の前に悪を行い、父ダビデのようには、主に従い通さなかった。

7、当時、ソロモンは、モアブの、忌むべきケモシュと、アモン人の、忌むべきモレクのために、エルサレムの東にある山の上に高き所を築いた。

8、彼は外国人の自分のすべての妻のためにも、同じようなことをしたので、彼女たちは自分たちの神々に香をたき、いけにえをささげた。

9、主はソロモンに怒りを発せられた。それは彼の心がイスラエルの神、主から移り変わったからである。主は二度も彼に現れ、

10、 このことについて、ほかの神々に従って行ってはならないと命じておられたのに、彼は主の命令を守らなかったからである。

11、それゆえ、主はソロモンに仰せられた。「あなたがこのようにふるまい、わたしが命じたわたしの契約とおきてとを守らなかったので、わたしは王国をあなたから必ず引き裂いて、あなたの家来に与える。

12、しかし、あなたの父ダビデに免じて、あなたの存命中は、そうしないが、あなたの子の手からそれを引き裂こう。
ソロモン王の息子の代で、イスラエル王国は「ユダ王国(首都エルサレム)」と「イスラエル王国(首都サマリヤ)」分裂してゆく。特にイスラエル王国の王達は計略や謀略により王位を奪い合い、当時の世界に混乱を起こした。第五代ジムリ王はなんと在位7日間だった

このような陰謀や謀略が聖書時代にあって、今の時代にないわけがない。「陰謀論conspiracy theory」は、日本では「一般的によく知られた事件や歴史の背後に別の策略があったとする、信憑性に乏しい説」の代名詞として使われている。その起源は明らかになってはいないが、CIAがケネディ大統領暗殺後、一般化するために広めたとする説がある。

更に、「陰謀」を企てる人達にとって、都合の悪い説を「陰謀論者」というレッテルを貼り、嘲笑し、真実に到達しそうな説を、封じ込めるために戦術的に使われている(当然とんでもない説もあり、企てる者達が情報ロンダリングするために敢えて流している可能性もあると言われている)。コンスピラシー・セオリーの元々の意味は「権力者共同謀議理論」であり、上述したように、聖書に書かれている時代から、人類的規模で、特に権力者や統治者らによる権力者共同謀議は聖書時代からあった。

旧約聖書「列王記第一」「列王記第二」を訓読する際は、上の図を参考に読むと関係性が分かりやすい。(※図が小さく申し訳ないが、右クリックでダウンロード、プリントアウトすれば見やすい)

眠ている者に神様は語られない

神様は、「南北王朝分裂時代」(「原理講論」からの引用)に多くの預言者を召命し、語りかけ預言を託した。それら預言者達は当時の世の中の事情(当時の国際情勢、国際関係)をよく理解しており、何よりも覚醒していた

聖書66巻には一貫したストリーがあり、それ故人間が創作した偶然の賜物ではない。神の霊によって書かれた書物である創世記第三章には、蛇に象徴されたサタンの誘惑によって人間始祖アダムとエバが自らの意思で堕落した「すると、蛇は女に言った、『あなたがたは決して死にません。5,それを食べるとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです。』」創世記第三章4節~5節「女はその実をとって食べ、ともにいた夫にも与えたので、夫も食べた。」世記第三章6節聖書の最後はヨハネの黙示録であり、最後残り三章目第20章でサタンは「天から火が下って来て、彼らを焼き尽くした。」ヨハネの黙示録第20章9節「火と硫黄の池に投げ込まれた。」ヨハネの黙示録第20章10節

数理的に見れば、聖書の始まり3数でサタンが現れ、聖書の終わり3数でサタンが地獄に落とされ消えてゆく

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